× 理由

旅禍の侵入。立て続けに起こる様々な戦い。
騒ぎをおさめようと駆けずり回る死神。
勿論、僕たち三番隊も例外ではないのだ。
指示を仰ごうと、先ほどから怠惰を極めている隊長に目を向ける。
正しくは、向けようとした。
そうすれば、僅か後ろに感じる引力。
覆いかぶさるのは、銀色の人。
「… 市丸、隊長?どうかなさいましたか?」
「…」
「隊長…」
時折、こんな風な時がある。
遠征での戦の最中でも、今日みたいな騒ぎの中でもお構いなし。
何を思うのか解らない。ただ、苦しそうに俯いて、それから
「ごめんな、イヅル」
額と額をあわせてみた。そうすれば擦り寄る貴方。
貴方は泣くのが下手だから、いつもこうして隠すようにして擦り寄る。
「… 謝るくらいなら指示を下さいませ。」
「うん、ごめん。」
いつか教えてくださいますか。
そんなにも辛いお顔をされる理由。
僕がもう少し強くなれば、その時はお話してくださいますか。
「ほな、いこか」
この刀振るって、
貴方に降りかかる不安全てを薙ぎ払えたなら。
この戦い終えたのならば。
貴方の涙の理由が、僕にもわかるのでしょうか。
***
藍染隊長の偽死体が上がる手前くらいだと思って頂ければ幸い。
動乱の最中、いつも裏切ることを思って辛くなる隊長が居ればいいと思います。
けど、隊長は泣くのが下手なので、イヅルに甘えてればいいです。
裏切って置いて行くのを解りながら、つい甘えてしまう弱い隊長が好きです。
でもドSな隊長であってほしいです。笑



